「美容室の原価率」

2022/06/27

ブログ

著者：株式会社アガペー

大田区にあるショートカットの美容室

美容室アガペー千鳥町店のブログ

「美容室の原価率」

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こんにちは！

美容室アガペー千鳥町です。

美容室での原価率の話になると、どうしても安いという話題になることが多いです。

それは材料費の事を言っているからだと思います。

美容室のメニュー価格に対しての材料費は、確かに他の業種と比較すると低い傾向があります。

どれだけ安い価格設定をしていても大体10％前後ではないでしょうか？

カラー剤やパーマ剤、シャンプー＆トリートメントなども基本10％超えることはないかと思います。

ご存じの方も多いかと思いますが、美容師は技術職です。

技術＝人の技術に対する対価として原価構成を考えなくてはいけません。

高価なパーマ液を使ってもワインディング(髪の毛を巻き付ける作業)が下手だと仕上がりもイマイチでしょうし、カラー剤もいいものを使っても色の調合をミスればイメージ通りの色は出ません。

さらにカットなどは言ってみれば材料原価などありません。

しかし、みなさん美容師がお客様の髪を扱えるようになるまでどれだけの時間を費やしているかご存じでしょうか。

まず美容師を志した人は基本、美容学校に入学します。

そこで２年間(通信は３年)の美容学生として基本的な知識や技術を習います。

その後就活をし(もちろん美容室です)、美容室に入ったのちにはスタイリストとしてデビューするまでアシスタントとして２～５年ほどかかります。

この２～５年と幅が広いのは美容室によってスタイリストデビューまでの期間の設定が異なるからです。

近年は美容師不足の背景から割と早めにスタイリストデビューができる美容室が増えている印象です。

アシスタントの仕事は、シャンプーやブロー、カラーの塗布などスタイリストのお手伝いのような感じになります。

その間も営業時間後にカットの練習などは今でも多くの美容室で行われています。

つまり、デビューほやほやの新人スタイリストであっても、

美容学校で2年＝１日８時間×20日×24か月＝3640時間

就職して３年＝１日8時間×20日×36か月＝5760時間

足すと約9400時間！

おそらくこの時間は最低ラインです。

営業時間後の練習や休日の練習などをいれると10000時間はゆうに超えているかと思います。

するとこの10000時間を東京都の最低賃金に換算すると、現在1041円なので実に￥10,410,000の先行投資をその技術にしていることと同じなのです。

この時間投資を体験するのに材料費で比較するのはいかがなものかと個人的には感じてしまいます。

是非、そのあたりの知識と感覚を持って次回から美容室に行ってみて下さい。

きっと感じ方が変わると思います。

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