ご存知ですか?
美容院って全国に25万店以上あります。
コンビニが5、6万店ですので、実にコンビニの4倍以上です。
※ちなみに日本の信号機が20万機ありますので、信号機以上ということですね笑
考えてみれば、
どんな過疎地でもコンビニは無くても、美容院と歯医者だけはあったりします。
美容院ってそれだけ多いのです。
町に1軒しかない美容院などは別の話ですが、
例えば、都内にあるオシャレな美容院なんかのお客さんは若者が多めです。
そして、ネットで探すとそういう美容院ばかりが目につくのです。
果たして、これはなぜなのか?
これは僕の仮説ですが、
若者に来て欲しい美容院はネットの露出を多くしているため、ネットで美容院を探すと必然的に若者向けの美容院がヒットする。
そして皆さんの地元にも、正直あまり活気のない美容院ってありますよね?そういう美容院って年配のお客様が多くないですか?
つまり、ネットですぐ見つかるような美容院には若者が集まりやすくなります。
なので、ネットで探すと世の中の美容院のほとんどが若者向けに見えてしまう。
ネット露出していないだけで、50代60代も通いやすい美容院は存在はしているということ。
この傾向って結構あると思うのです。
・・・しかし、今はスマホ社会。
50代60代であっても、美容院を探すにもネットで検索します。
にもかかわらず、出てくるのは自分たち世代だとちょっと浮いてしまうようや雰囲気や見せ方。
このミスマッチがなかなか美容院選びが進まない、そして結果「美容院ジプシー」になってしまう原因ではないかと考えます。
また、
今から約30年前の1990年代というのは、美容院がとても盛り上がった時代です。
その当時の美容支出のトップは10代20代の女性でした。
多くの美容院にとって一番の上客が10~20代だったのです。
すると美容院側は10代20代の若い女の子をターゲットに集客するのが最も合理的でした。
さらに、
当時のメディアといえば雑誌かTV。
綺麗な若いモデルさんのヘアメイクをしている表参道や代官山のカリスマ美容師がブームになり、誰もがその姿に憧れて美容師を目指しました。
しかし、
時代は過ぎ、人口減少や高齢化社会が進み美容業界も様変わりしました。
実際、青山の某有名美容院にカットをしに伺うことがあるのですが、昔を知っている美容師は「昔は良かった」というニュアンスの言葉を聞く機会がよくあります。
東京の美容院激戦区は、従来の経営方針ではかなり厳しいのではないかと思います。
最近はむしろ地方都市の美容院の方が元気がある気がします。
ちなみに面白いデータがありまして、
今の令和時代、どの年齢層の美容支出が多いと思いますか?
今は40代50代の女性です。
これはどういうことかというと、言い方を変えれば、
30年前、1990年代の10代20代の女性ですよね?
という事は美容に関して多く支出していた当時の若者世代が、
そのまま年齢を重ねて、今も変わらず美容におカネを使い続けているのです。
ということは、美容院が昔と同じように若者の方を向いていては、本当に美容のニーズが高いお客様に背を向けてしまうということです。
もちろん、美容院として考えがあって若い層向けの美容院を運営するのは全く問題ないと思いますが、
そうでもなくただ何となく、これといった考えもなく集客をやっている美容院がとにかく多いのが問題なのです。