これまでどんなオーダーをしてますか?
例えばメンズに多いオーダー方法はこのようなものが多いです。
・「とりあえず伸びた分、切る位で!」
・「ウルフレイヤーにして下さい!」
・「前回と同じで!」
言ったことあると思った方、多いのではないですか?
でも実はこれらは失敗しやすいオーダー方法です。
一つずつ解説していきますね。
NGパターン1
×「とりあえず伸びた分、切る位で!」
これは一番メンズに多いパターンですね。
こういうオーダーをされるメンズの心理をあえて言葉で表現すると、
「したいヘアスタイルが決まってない」
「自分に何が似合うかわからない」
「とりあえずの現状維持」
ということだと思います。
たしかにメンズはレディースに比べて、あまり髪型にこだわりが強いのはなんかちょっと恥ずかしいと思う傾向があります。
だからそもそも美容室に通うメンズって少し昔まで少なかったですよね。
今ではそんなことないですが、
「男が美容室ぅ?男は黙って床屋で刈り上げじゃ!」という雰囲気ってホント少し昔までありましたよね。
そんな名残なのか、メンズのオーダーってかなりさっぱりしたものが多いのです。
でもこれでは正直、美容師サイドには何も伝わってません。
そして伸びた分を切っても、感動レベルの格好いいヘアスタイルにはなりません。
NGパターン2
×「ウルフレイヤーにして下さい!」
こちらはさっきのオーダーより良くなりました。
ヘアスタイルをこのように伝えているのは、ちゃんとイメージが固まっているか、何かで学んで来て頂いたのかなと感じます。
でも、実はこれでも肝心な部分が抜けてます。
一言にウルフレイヤーと言っても、「こんな違うの?」というほど多くのヘアスタイルが作れてしまいます。
ウルフとは襟足を残したスタイル
レイヤーとは段を作るカット
この2つを組み合わせたスタイルという情報だけでは、まだまだイメージが絞れていません。
こういう場合、カウンセリングの中で美容師がひとつひとつ「ここはどうしたいですか?」など質問することになります。
耳は出したいのか?
長さは?
襟足の長さは?
レイヤーの位置は?
前髪は上げる?下げる?
結局ここまで細かいこと言われても結局「任せます!」となってしまう事が多々あります。
なので、ヘアスタイルを言葉で伝えるってかなり難しい事なのです。
NGパターン3
×「前回と同じで!」
これにはひとつ前置きがあって、まだ通い始めて間もない美容室の場合は辞めた方がいいオーダーになります。
特にそこの美容室に通い始めて2〜3回目の方に多いです。
もちろん美容師側から言わせると、このオーダーでヘアスタイルは作れます。
でもこれって伸びた分を切る、さっきのオーダーと変わりません。
さらに細かいことを言うと、どの部分が気に入ってどの部分がもっと改善したいのかまで聞いて、前回よりさらに満足度の高いヘアスタイルを作ることを美容師は求めています。
これは美容師のエゴと言われるかもしれませんが、お客様と一緒に常に一番満足いくヘアスタイルを作っていきたいのです。
雰囲気を壊さず、少しアレンジすることは新鮮な気持ちになれて個人的にはおすすめです。
それに前回と全く同じヘアスタイルをお互いが正確に覚えていないということもあります。
こればっかりは人の記憶に頼るものなので仕方のないことなのです。
と、ここまで失敗しがちなオーダーを見ていったところで、
ではどうすれば上手にオーダーが出来るようになるのかをこのあとみていきたいと思います。