ショートの方が縮毛矯正をするのは、ちょっともったいないと感じる方も多いはず。
それはリタッチのコストや、ボリューム感が損なわれるからそう感じるのでしょう。
ショートカットの専門家として結論から申し上げますと、
「くせ毛の種類によります」
とお答えさせてもらっております。
くせ毛ってただうねるものだけではありません。
くせ毛には
・波状毛(ウエーブ状の髪)
・捻転毛(ねじれた髪)
・縮毛(縮れた髪)
・連珠毛(デコボコした髪)
とだいたい4種類あります。
日本人のほとんどの方のくせ毛は「波状毛」と呼ばれるものです。
ウエーブ状の波状毛の方がショートにすれば縮毛矯正をかけるよりも、くせを活かしたショートヘアの方がコストもかかりません。
むしろパーマ風になり直毛の方からすると羨ましがられることも。
なのでくせを活かしたショートが手に入るのですが、縮毛の方は縮毛矯正をした方がいいと思います。
縮毛の方は髪がチリチリと縮れてしまっていますので、ショートにしてもあまり活かすことが出来ません。
そういう意味で「くせの種類による」とお伝えしております。
またお客様がどんなイメージになりたいのかにもよって、変わってきます。
ショートヘアってシルエットが重要な髪型です。
トップのボリューム感や、バックの膨らみなど頭の形を良く見せるようにデザインするものなのですが、縮毛矯正をかけるとボリューム感は出しにくくなります。
せっかくショートにしたのに、ボリュームが出せないのは確かにちょっともったいない気もします。
そしてやはりコストの部分でもちょっともったいないと感じることも・・・
ショートの場合とロングの場合とで比較すると、髪の伸びるスピードが変わるわけではないのですが、気になり始める時期が変わってきます。
ロングは髪そのものも長いですし、縮毛矯正がかかっている範囲も広いです。
※それに縮毛矯正はカラーやパーマと違って、落ちるなどはあまりありません。
また、髪が長いと髪そのものに重さが出ます。
その重みでくせは多少伸びます。
一方でショートの場合、髪そのものが短いため伸びてくると比較的気になりやすく、くせも根本が膨らみやすくなります。
髪は短い方が広がりやすくなりますので、そのせいで根本は膨らむけど縮毛矯正がかかっている部分はまっすぐで少し不自然な状態になります。
それが嫌で定期的に縮毛矯正をかけ続ける必要があるのですが、これはやはりコスト面で続かない人も出てくるでしょう。
まとめると
・波状毛ならショートで活かせる
・ショートで大事なボリュームが出せなくなる
・継続的なコストの負担が大きい
という理由からショートの場合縮毛矯正はもったいないのかなと個人的にも感じます。